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母療養生活3  賠償問題で揉める

母の事故から早2ヶ月近く
先日やっとの事で労災に休業手当の申請を行い、
今日生命保険から手術と入院の給付金が振り込まれたのを確認しました。40万ちょっと振り込まれたらしい。これで生活はだいぶ落ち着く。


ただこの間に問題がひとつ出てきた。
母の歯3本のインプラント治療費だ。
折れたり割れたりした歯の中でも、一本は確実に抜く必要があり、二本は将来的に抜ける可能性が高いと診断された歯がある。
しかも3つとも並んだ前歯。
治療方法は両隣の歯で支えるいわゆる「ブリッジ」と、骨格で直接支える「インプラント」があるのだが、この「インプラント」は労災の適用外なんだそうだ。

前歯なので、目立つ差し歯はしたくない。
そもそも3本並んでいるので少なくとも一本はインプラントにする必要がある。
そのインプラント一本の相場、約40万円。

これをほとんど実費で負担しなければならないことになったのだ。



そもそも対人事故においては怪我をしたほうが「被害者」である。
加害者は被害者に対して賠償責任があるわけだが、実際には払えない&払わないケースが多いので、被害者救済の手段として自賠責保険と言う強制加入の保険がある。
ところがこの自賠責には最高120万の上限がついている。
交通事故なんて起こすと大抵これではまかなえないし、自賠責はあくまで被害者の治療費に限定した補償で、被害者の車などの物損はみてくれないので、通常はこれ+任意の保険に加入している。


労災や自賠責を使ってもまかないきれなかった分をこの任意保険が払うのだ。
ところがどっこい、任意保険はあくまで加入者の賠償を肩代わりするものであり、加入者自身が「賠償する責任などない!」と言い張っていては補償することができない。

本来はお互いの任意保険がお互いの加入者を説得し、示談にもっていくのだが、
中には強情な加入者もいるものである。

今回もまさにそのケースで、相手(加害者)が自分の過失は0だと言い張った。
よって示談での解決が難しくなり、訴訟という方法を取らざるを得ない状況になってしまったのだ。




任意保険からの支払いってのは、示談や訴訟でお互いが納得する過失割合が決り、賠償額が出ないと行えない。
今回は長期の歯科医療で、損害額がいくらになるかもまだ不明、
相手がしぶったせいで訴訟になるので過失割合の決着がつくのもだいぶ先。
だから任意保険からの補償は当分ないということになる。

更に今回の事故ではこちらの過失割合が高くなることが予想されているので、
(労災は過失相殺されないが、自賠責と任意保険は関係してくる)
満額保証されるわけではない。



まぁ要するにどういうことかというと、
今頼れるのは労災だけってこと。
インプラントは全額自腹を切る覚悟をしないといけない。総額120万である。

先日やっと弁護士に会い、今後の方針を話し合ったが、
任意保険や自賠責に本請求ができるのはずーっと先になる見込みだ。


図にもあるが、労災は「事故の補償は加害者がするべき」の方針の元に、労災で支払った分の請求を加害者の自賠責保険にする。
これをやられるとあっという間に120万の枠が使い果たされてしまうので、被害者としては先に自賠責の枠を確保しておきたい。(労災との取り合いになる)
自賠責も本請求は過失割合が決まってからじゃないと無理なので、内払い(治療や示談交渉が長くなる場合、途中経過までの支払いをいくらかしてくれる制度がある)の被害者請求(被害者側から加害者の自賠責に直接請求すること)をすることになった。

それが当面唯一の相手からの補償なのだが、
ここでもまた一つ問題があった。

事故証明に相手自賠責保険の記載がないのだ。

事故証明と言うのは、警察が発行する事故の事実を証明する書類で、かならず保険の有無や保険会社の名前が書いてあるものなのだが、これがどういうわけか無かった。
弁護士に聞いてもおかしなケースだという。
相手の性格といい、事故証明の記載漏れといい、運がないとしか言いようがない。
相手自賠責保険がわからないと被害者請求もできないので、こちらの任意保険から相手任意保険に聞いてもらうことになったが、万一相手が自賠責非加入(ごくまれに任意保険に入っていても自賠責の期限が切れていることがあるという)だったりしたら、被害者請求は不可能となる。

最終的には自賠責の分も任意保険が支払うので、もらえる額に変わりはないが、
すぐ手元に入るお金があるかないかは大きな違いだ。





そんな賠償問題のこじれもあって、
母も1月の末頃から職場復帰を考えているようだ。
まだ奥歯をかみ締めているような不快感(関節の骨が折れたため)や、歯の痛み、貫通した唇の下の違和感(神経が復活してないみたい)もあるし、年明けには固定器具を取り外すための切開も控えているというのに…

本当に
事故なんてするもんじゃない。




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